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ユポ |
| アク |

ラム |
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セタ |
SETA PALACE(犬御殿)は、「北海道犬博物館」の愛称です。
「ユポ」と「アク」と「ラム」と「セタ」が当館に住んでいます。彼らは北海道犬です。
始め、彼らの飼育室がSETA PALACEと名付けられ、まもなく、飼育されていた建物自体が博物館としてオープンしました。
北海道犬(アイヌ犬)は、 北海道の厳しい寒さや雪を堪え忍んできた日本犬です。
アイヌ民族 (提供:アイヌ民族博物館)
その昔、アイヌ民族のクマ狩り(エゾヒグマ)・シカ狩り(エゾシカ)を手伝い、 勇敢に戦った戦士は、 時にはりりしい顔立ちを見せます。しかし、普段はやさしい顔立ちで飼い主に接し、むしろ甘えん坊の側面を見せてくれます。
(提供:アイヌ民族博物館)
某書に「まさか、北海道犬を室内で飼っている方はいないと思うが・・・」とありました。しかし、毎日、庭と室内の両方で生活することができるならば、何ら問題はありません。
「ユポ」と「アク」と「ラム」と「セタ」は、つながれることなく庭を自由に駆け回ったり、通りがかりのイヌやネコに吠えたり、聞こえてくる救急車の音に遠吠えで応えたりすることによって、彼らの野生的な側面を満たしています。
一方、彼らは、室内でヒトと生活することによって、甘えん坊の側面を満たしています。
北海道犬は神経質なイヌといわれます。 「ヒトをかむ」「気性が激しい」「扱いにくい」といわれます。
当館の仮説として、「北海道犬の特性」を次のようにとらえます。
(1) 彼らの持つ「甘えん坊」な性質は、「ヒトへの強い共存願望のメッセージ」を示しています。アイヌ民族に親しく寄り添って生きた個体のみが、厳しい冬を生き延びたわけで、代を重ねるごとにこうした形質が自然選択の形で蓄積されたのではないでしょうか。
(2) 「激しい気性」は、 アイヌ民族が 「狩りでエゾヒグマに立ち向かうことのできる個体を中心に選抜してきた」 ことの帰結ではないでしょうか。 最近では、 ペットとして飼育されるのが普通ですので、温厚な個体がより多く選抜されていますが・・・・・。
(3) 「激しい気性」を持つもう一つの理由があります。寒い地方に住むオオカミ(厳しい冬を生き延びなければならない)は、温暖な地方に住むオオカミよりも気性が荒々しいのです。ですから、寒冷地で生きてきた北海道犬も、気性が激しくなってきたと推測できます。
北海道犬の飼育法の根本は、よく相手になって遊んでやる、よく声をかけてやる、家族の一員として接してやることです。 反面、野生味の強いイヌですから、 厳しいしつけが必要です。上述の北海道犬の特性をよく理解して飼育するならば、まことに育てがいのある犬種であります。
さて、当館の「ユポ」と「アク」と「ラム」と「セタ」は、日中は当館庭の警備、夜間は館内の展示品警備に当たっております。これは、前述の北海道犬の「野生的な側面」と「甘えん坊の側面」を満たすものでもあります。
どうぞ、日本犬の一つである北海道犬を中心に、関連した動植物などを展示した当館をゆっくりとご覧ください。
なお、当館は1997年8月6日、読売新聞で紹介されました。 |